イスの張替え修理の問い合わせをメールや電話でいただきます。
修理しようかどうか迷っている方も多いようです。
買い替えよりも費用が掛かるようなら修理を見合わせようかとのことです。
確かに、新しいものを買うより修理のほうが高くつくのはどうかと思いますよね。
昔に比べて家具は安くなっています。イスもネットで調べると1万円以下のものがたくさんあります。
海外で大量に作られたイスはコストが抑えられますから、信じられないような値段です。
一方、修理は手間がかかります。張り替える前にまず、古い生地とウレタンをはがさなければなりません。
修理の椅子はカタチも年代も様々で、それぞれの椅子に応じて材料を仕入れ、生地やウレタンをカットし、張込んでいきます。
縫製が必要なものは型紙をおこして裁断する必要があります。
これだけ手間がかかり、小ロットの仕入れや作業になりますから割高になります。
費用だけで考えるなら、買い替えが正解かもしれません。
でも、壊れた椅子が数十年前に買ったイスならちょっと待ってください。結婚をされるときや新居を構えるときに奮発して買ったテーブルやイスなら考えどころです。
今より家具が売れていた時代、1980~2000年代は国内の家具メーカーも活気があっていいものを作ろうという気概が感じられました。
材料も質のいいものが手に入ったんだと思います。
今ではコスト面から制作が難しい贅沢な作りのイスは当時も安くはなかったにせよ、手の届かないものではなかったように思います。
しかし、今後、そのようなイスを手に入れようと思うと相当の出費を覚悟する必要があります。
つくりがよくて素材もいい家具は年月を経ても色あせないものです。
現在、手ごろな値段で売られている家具とは一味違う落ち着きと風格が感じられます。
新しいイスに買い替えて部屋の雰囲気が変わってしまってもあとの祭りです。
そして、なにより丈夫です。良材でしっかりと作られたイスの寿命は人間と同じくらい、80年から100年くらいは持つと思います。30年や40年ではまだまだ若造です。
座面が傷んでいても、ガタつくことがあっても、塗装が剥がれていても修理すればまだまだ使うことができるのです。
家具としての人生の折り返し地点で傷んだ箇所を直して再出発をさせてあげるのもいいと思いませんか。
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ご相談だけでも結構です。